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リベンジ!
第10章 挨拶
まだ、小学生くらいの時はよかった。
お休みの日には、お弁当を持って三人でお出かけしたりもした。
中学生になる頃から
みんな揃ってテーブルでご飯を食べる事も少なくなっていた。
両親が、忙しい時には
家に帰っても誰も居ない。
灯りをつけるのも、自分なら
消すのも自分一人…。
一人で食べる食事。
遅くまで、一生懸命に働いてくれた両親。
あたしは、学校の話や自分の事をもっと聞いて欲しかった。
たまに両親がいれば、言い争う姿に胸を痛めた。
淋しかった学生時代。
でも…
いや、だから
隆盛達に出会えたんだろうけど。
「学生時代は、淋しかったよ。
そんなに働かなくってもいいじゃんって思ってた。」
あたしは、当時を振り返って正直に言った。
「そうだね…あんたは真面目で本当にいい子だった。
あんたのそういう所に甘えちゃったんだね。
恩着せがましいけど、本当にあんたが居たからあんなに頑張れた。
でも、今思えば…そんなに頑張らないで家族の時間を大切にするべきだった…。
あんたに貧乏暮らしさせたくなくて頑張ってたのに、何処で間違えちゃったかなぁ…。」
母は、淋しい溜息を漏らした。
「ねぇ…何で父さん出て行ったの?
やっぱり…あたしを早くに授かったことに後悔してたから?」
お休みの日には、お弁当を持って三人でお出かけしたりもした。
中学生になる頃から
みんな揃ってテーブルでご飯を食べる事も少なくなっていた。
両親が、忙しい時には
家に帰っても誰も居ない。
灯りをつけるのも、自分なら
消すのも自分一人…。
一人で食べる食事。
遅くまで、一生懸命に働いてくれた両親。
あたしは、学校の話や自分の事をもっと聞いて欲しかった。
たまに両親がいれば、言い争う姿に胸を痛めた。
淋しかった学生時代。
でも…
いや、だから
隆盛達に出会えたんだろうけど。
「学生時代は、淋しかったよ。
そんなに働かなくってもいいじゃんって思ってた。」
あたしは、当時を振り返って正直に言った。
「そうだね…あんたは真面目で本当にいい子だった。
あんたのそういう所に甘えちゃったんだね。
恩着せがましいけど、本当にあんたが居たからあんなに頑張れた。
でも、今思えば…そんなに頑張らないで家族の時間を大切にするべきだった…。
あんたに貧乏暮らしさせたくなくて頑張ってたのに、何処で間違えちゃったかなぁ…。」
母は、淋しい溜息を漏らした。
「ねぇ…何で父さん出て行ったの?
やっぱり…あたしを早くに授かったことに後悔してたから?」