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リベンジ!
第10章 挨拶
ピンポン〜!


玄関のチャイムが鳴った。

隆盛に違いない。

あたしは、玄関に向かい緊張と不安のあまり、震える手でドアを開けた。


「新菜、今晩は。」


隆盛は、ダークグレーの見るからに仕立ての良いスーツをビシッと身につけ、手には小さな紙袋を持っている。

あたしと目が合うと、照れたように微笑んだ。


…隆盛、ステキ。

不覚にもときめいてしまった。

男の人が、スーツを身につけると二割り増し素敵になるって言うけど…。

隆盛は、それ以上ね。

それとも、惚れた腫れたで目がおかしいのかな?

めちゃくちゃ格好良く見えて、仕方が無い。

あたしは、隆盛に見惚れてた。

隆盛は、あたしの様子を伺うように切り出した。

「実は、家の前でうろうろしてるのをお見かけして、強引にお誘いしてしまったんだけど…。」

「いや、私は…やっぱり…。」

「せっかく来て頂いたんだから、是非お願いします。」


隆盛が、誰かを連れて来ているらしい。


母も、玄関で挨拶をする。

「隆盛さん、いらっしゃい。どうぞ上がって下さいね。お連れの方かしら?どうぞ、ご遠慮なさらず。」



隆盛が、身体を避けて後ろの人物を前に押し出した。



「父さん…‼︎ 」
「あなた…‼︎ 」







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