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リベンジ!
第10章 挨拶
「仲がいいのね。
二人して頭下げてたら、まるで私達が反対してるみたいじゃないの?
頭を上げて頂戴。

隆盛さん…不束な娘ですが、
よろしくお願い致します。」

母も座布団から降りると、丁寧に手をつき深々と頭を下げていた。


「あ〜…。


隆盛くん…


私が口を挟む


義理はないのだが…。


新菜を頼みます。


私達は、あ〜…


仕事が忙しいのを理由に


新菜を


一人にし過ぎてしまった。


大切な…大切な…


一人娘だったのに。


新菜は、あ〜…


寂しがりやで意地っ張りの


あ〜…なかなか素直に


なれない子です。


溢れるほど…あ〜


愛を注いでやって下さい。


よろしくお願いします。」



座布団から降りた父が、あたしの為に隆盛に手をつき頭を下げている。

そんな姿を見ると、今までの恨みつらみが嘘みたいに消えた。

父のたどたどしい言葉からは、感謝の気持ちしか感じられない。

涙が出そうになるのを必死で堪えた。

今にも瞬きすれば零れてしまいそう。

落ちかけの涙を、こっそりと指で拭い取った。

なかなか素直になれない子…か

当たってるな。


『「あ〜」って言う口癖は、相手の気持ちを考えながら言葉を選んで話しているからでちゃうんだ。』

昔、父があたしにそう言ってたっけ。


父さん…

あの日、あなたが家を出て行った時の言葉には、あたしの気持ちなど考えてなかったのでしょうか?


「さぁ、もう足を楽になさって。
お茶が冷めてしまうわ。
今日は、お祝い事だから特別なお茶を入れたのよ。」

すると、隆盛が慌てて

「すみません、緊張してお渡しするのを忘れてました。」

白い紙袋に入れていた手土産を、母に手渡していた。


ふふっ
やっぱり隆盛も、緊張してたのね。




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