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第11章 父

父は、悲愴感を漂わせガックリと肩を落としていた。

「馬鹿にしとんの？」

「えっ⁈ 」

「何がメル友？LINE？
冗談やないわ！
私が幾つや思うとんの？
本気でやり直す気あるんな？
馬鹿にして！」

「美由紀…私は本気や！
留守電聞いたら、居てもたってもおられんようになったんや！」

「じゃ、なんでメル友よ！幸せにしたいって、ちんたらメル友から始めてたらおばあちゃんになるわ！」

母の豹変にキョトンとなる。
方言だろうか？
父母とも感じが違う。

隆盛は、相変わらず笑いを堪えてて

「お前ん家、夫婦漫才できるんだな。もう俺、ツボりすぎて腹が痛いよ。」

君は、呑気過ぎ！
これは、夫婦喧嘩じゃないの？
元だけど。
せっかくイイ感じだったのに…。
止めてよ〜！