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リベンジ!
第11章 父
突如、隆盛の手が、あたしの手の甲に重なった。

手の甲から、スルスルと指と指の間に滑りこませるように撫でられて、あたしの胸が騒ついた。

隆盛は、あたしを見てイタズラっ子のように笑いかけると

「ゴホッ…
あの…お取り込み中に失礼します。
そろそろいいですか?」

あたしの手は、優しく撫でながら二人の世界にいる両親に声をかけた。

突然、二人の世界から引き戻された両親はハッとして恥ずかしそうに目を伏せた。

「式の日取りですが、出来るだけ早く行いたいと思いますが…」

すると、母は慌てて

「そんなに急がないと駄目かしら?まさか、デキ婚じゃないですよね。」

隆盛は、悪びれもせず

「はい、まだ出来てはおりません。ですが、デキてるかもですので…早く式を挙げたいのです。」

両親は、お互いの顔を見合わせると次にあたしを慌てて見つめた。

「あの…それはつまり、デキてるかもって…。」

「はい、言葉通り捉えて頂いて結構です。」

「……。」

隆盛ったら、何で正直に言っちゃうかな〜
穴があったら入りたい。
恥ずかし過ぎるよ…。




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