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リベンジ!
第11章 父
両親は、暫く何も答えなかった。
隆盛は、頭を下げたままこの沈黙に耐えていて、あたしはオロオロと両親の顔色を伺うことしか出来なかった。
時計の秒針だけが、やけにコチコチと大きく聞こえてた。
「隆盛くん…頭を上げて下さい。」
ようやく、父が声をかけてくれた。
きっと、そう長い沈黙ではなかったかもしれない。
でも、あたしには時計の秒針の音が、やけにまだ耳に残っていて気持ちが悪かった。
隆盛は、ようやく頭をあげ両親に向き直った。
「 隆盛くん…、君はズルい男だな。
私の事を言われたら、君のマナー違反を非難出来ないね。
許すも何も、もう籍を入れてるじゃない。まぁ、私が反対する資格はないがね…。
ははっ、しかし君もずいぶんと新菜を永く想ってくれてたんだね。
あぁ〜…、新菜の何処がそんなに好きなんだい?」
父は、愉快そうに声をあげて笑いながら尋ねた。
あたしの、何処が好きか…それは、あたしも興味ある。
隆盛は、あたしなんかの何処がそんなに好きでいてくれたんだろう。
隆盛は、頭を下げたままこの沈黙に耐えていて、あたしはオロオロと両親の顔色を伺うことしか出来なかった。
時計の秒針だけが、やけにコチコチと大きく聞こえてた。
「隆盛くん…頭を上げて下さい。」
ようやく、父が声をかけてくれた。
きっと、そう長い沈黙ではなかったかもしれない。
でも、あたしには時計の秒針の音が、やけにまだ耳に残っていて気持ちが悪かった。
隆盛は、ようやく頭をあげ両親に向き直った。
「 隆盛くん…、君はズルい男だな。
私の事を言われたら、君のマナー違反を非難出来ないね。
許すも何も、もう籍を入れてるじゃない。まぁ、私が反対する資格はないがね…。
ははっ、しかし君もずいぶんと新菜を永く想ってくれてたんだね。
あぁ〜…、新菜の何処がそんなに好きなんだい?」
父は、愉快そうに声をあげて笑いながら尋ねた。
あたしの、何処が好きか…それは、あたしも興味ある。
隆盛は、あたしなんかの何処がそんなに好きでいてくれたんだろう。