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リベンジ!
第13章 挨拶 2
知らなかった。

隆盛のお家が、複雑な事情があるのは分かってたけど…何にも分かって無かった。

「 何であの時は、教えてくれなかったの?」

「 それは…たぶん、優花と同じ理由かな。
下手に同情されても、対応に困る。普通に新菜と、高校生活を楽しみたかった。」


「 そう…だね。
たぶん、あたしはどうしていいか、分からなくなってギクシャクしちゃったかも…。

でもさ、これからは秘密は無しにしよ?

隆盛の事、何でも知りたい。

あたしは、頼りないかもしれないけど夫婦になったんだもん。
ちゃんと話して欲しい。

何にも知らないのは…
もう嫌だよ。

隆盛が苦しい時は、あたしも一緒に悩みたい。

解決はできなくても…理解したいから。」


信号が、赤になり車が停止する。
隆盛は、あたしを見つめ目を細めてクスッと笑った。


「 そうだな…ありがとう。
新菜の両親の例もあるし…
ちゃんと話すよ。

でも…大丈夫か?」


信号が、青になり緩やかに発車した。
隆盛はふたたび前を見て、口角をあげる。


「 大丈夫だよ。
何を聞いても…
ちゃんと受け入れるから。」


「 俺さぁ…変態だぜ。
俺の心ん中
ちゃんと聞いて何でも受け入れてくれよ。」

「 ちょっと ‼︎
意味が変わってない ⁈ 」

「 はははっ、何で?
ちゃんと聞いたぜ?

『 何を聞いても
ちゃんと受け入れるから 』

了解だ!
楽しませてくれよ?
俺の新妻の新菜チャン。」


ぞわっと背筋が凍り付く。


「あのね…なんか違うよ?えとね…。」

「 クックック…。」


変態の隆盛は、何をどう言ってもエッチな事に結び付けイヤらしく笑うばかりだった。

これさえなければ、隆盛は素敵なのに…。

あたしは、溜息をつき不貞腐れて黙り込んでしまった。







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