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リベンジ!
第13章 挨拶 2
「 まぁ、どうぞお座りなさい。」

お父様に言われて、あたし達はソファーに腰を下ろした。

「 ところで…さっき、恵美子さんに聞いたんだけど。
隆盛、結婚したのかい?
僕、聞いて無いけど…めぐちゃん、聞いてた?」


お父様は、随分とのんびり愉快そうに尋ねた。


「 いいえ?私も、初耳ですわ。
結婚する気の無かった隆盛さんが、結婚したのは喜ばしいことですけどね。
隆盛さん、どういう事ですの?」


お母様は、早口でまくし立てた。


やっぱりご両親に報告してなかった事を知り、あたしはオロオロと隆盛の顔を見た。


「 すみません。ご報告が、遅くなりました。
昨日、籍だけ入れました。
2月8日を、どうしても結婚記念日にしたくてですね…無理しちゃいました。」


隆盛は、長い足を組み直し何とも優雅だが平然と言い放つ。


「 隆盛さん、そんな犬猫貰うみたいに、結婚は簡単じゃないはずよ。
それに、あなたつい最近まで彼女はいないし、結婚はまだしないって言ってませんでしたか?」


「 そうですが、運命の女性に出会ってしまったものですから。」

隆盛は、あたしを見ながらクスッと笑った。

「 新菜さんは、大丈夫なの?こんなに簡単に決めてしまって。一生の事なのよ…。
まさか、隆盛に無理矢理に押し切られたんじゃない?
こんな、おぼこそうな子に悪い事してないわよね。」

「 めぐちゃん、俺そんな男じゃないよ。
それに、おぼこいったって、新菜は俺と同級だよ。
なぁ、新菜?」

無理矢理ではないが、強引に押し切られたような気もしてきた。

悪い事…いっぱいされた。
この病院の診察室であんなことを…。
………///。

わわっ…変な間を開けてしまった。

「 あたしと隆盛さんは、高校生の時にお付き合いさせてもらってたんです。

思い違いで、別れてしまって…。

先日、偶然にもこの病院で再会したんです。

あたしもこの再会は、運命だと思います。

確かに、隆盛さんは強引に籍を入れてしまったかもしれませんが、ちゃんと同意の上です。

あたしのお誕生日の次の日を、結婚記念日にしてもらえたあたしは、幸せ者だと思います。

こんな大事な事なのに
ご報告が、遅くなり申し訳ございません。」









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