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俺だけの女の子。
第8章 変わっていく馨と焦る俺
「澤田、お前その顔彼氏に見せたことある?」
「見せた途端に別れを切り出されるのよねー」

……だろうな。

「ってかさ、なんで今日はその格好なの?」

俺の素朴な疑問に馨の頬が赤く染まった。
そしてその顔にギャラリーが軽くざわついていて、正直ウザい。

「い、いいだろ!理由なんて!ちょっとそんな気分だったんだよ!」
「けど今の馨が可愛くなっちゃったら高梨に告白するとき困らない?」
「それなんだけどさ、もう今の馨のままでいいと思うのよね。告白はせずに高梨に告白させればいいんだから」

澤田の提案に賛成した俺たちは作戦を練り直した。
とりあえず俺のツテを使って北高の生徒会に潜り込み、高梨と接触する機会を増やすこと。
できるだけ男言葉は使わず、可愛い仕草をすること。
そして馨が今ものすごくモテていて付き合えればみんなから羨ましがられるということ。

「ああいうタイプはみんなに見せびらかせる女と付き合いたがると思うのよね。けどあの性格で寄ってくるのは有川めぐみみたいなよく分かんないタイプばっかだから。多分馨がいけばすぐ落ちるわよ」


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