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俺だけの女の子。
第8章 変わっていく馨と焦る俺
高梨を陥れるのがよっぽど楽しいのか澤田の不気味な笑みが止まらない。
そろそろ自分を晒すのは辞めとけ?
彼氏できなくなるぞ?
そんな心配をしつつ、俺は馨の方に体を向けた。
「な、今日も航んち、行っていい?」
「……え、今日も?」
「やっぱダメか?明日さ、生徒会の打ち合わせだろ?何か落ち着かねえし、航といれたら落ち着きそうかなって思って」
始業のチャイムとともにチラチラと馨を見ていた男たちが散らばった。
ひとまずクラスの奴ら以外には、これ以上馨を見られることはないなと安心する。
「……いいけど、来たらヤるよ?」
「うん!あたしもしたい!」
「ちょ、バカ!声、大きい!」
クラスの奴らは何のことか分からず俺と馨を見るだけだったけど、澤田だけは違った。
その目!ほら、隣の男子が引いてるから!
澤田の噂好きなオバサマ並みの視線を受けながら、俺は馨と視線を合わせた。
ああいう会話をしたせいで昨日の情事を思い出したのか、トロンとした目を俺に向ける。
「馨、前向け、前」
授業が始まるのをいいことに俺はその目から逃げた。
このままだと高梨の作戦の前にみんなに馨は俺のだって嘘言っちゃいそうで。
だけど時は既に遅しで、クラスの何人かには馨の欲情した顔を見られてたみたいだった。
そろそろ自分を晒すのは辞めとけ?
彼氏できなくなるぞ?
そんな心配をしつつ、俺は馨の方に体を向けた。
「な、今日も航んち、行っていい?」
「……え、今日も?」
「やっぱダメか?明日さ、生徒会の打ち合わせだろ?何か落ち着かねえし、航といれたら落ち着きそうかなって思って」
始業のチャイムとともにチラチラと馨を見ていた男たちが散らばった。
ひとまずクラスの奴ら以外には、これ以上馨を見られることはないなと安心する。
「……いいけど、来たらヤるよ?」
「うん!あたしもしたい!」
「ちょ、バカ!声、大きい!」
クラスの奴らは何のことか分からず俺と馨を見るだけだったけど、澤田だけは違った。
その目!ほら、隣の男子が引いてるから!
澤田の噂好きなオバサマ並みの視線を受けながら、俺は馨と視線を合わせた。
ああいう会話をしたせいで昨日の情事を思い出したのか、トロンとした目を俺に向ける。
「馨、前向け、前」
授業が始まるのをいいことに俺はその目から逃げた。
このままだと高梨の作戦の前にみんなに馨は俺のだって嘘言っちゃいそうで。
だけど時は既に遅しで、クラスの何人かには馨の欲情した顔を見られてたみたいだった。