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俺だけの女の子。
第8章 変わっていく馨と焦る俺
だんだん山田と俺の間に隙間ができる。
それはすなわち馨と山田の距離が縮まってるってことだ。
他のみんなは歌うのに夢中なのか、それとも山田はいつもこんなだから気にしないのか、完全にみんなの視界には入ってない。
「ね、何色?」
「パンツ?確かピンクだったかな?」
スカートの裾を上げて馨が確かめようとした瞬間、俺はソファから立ち上がった。
突然の俺の行動にみんなが目を丸くする。
「わ、航?どうした?」
もしかしたら山田は俺の気持ちに気づいてるかもしれない。
俺を見る目が怯えてるから。
でも俺は睨む権利もないんだ。
だって俺は馨の彼氏でも何でもないんだから。
「馨」
「なに?」
「そういうのキモい。みんなにチヤホヤされて浮かれてんじゃねえよ。可愛い?そんなの今までとのギャップが激しいかっただけじゃん。そんなことにも気付かなかった?」
口をついて出るのは激しい嫉妬。
でも不思議と後悔はなかった。
これ以上山田と馨のこんな会話聞いてたくない。
「な、おま、さすがに酷いんじゃねえ?」
山田が馨を庇う発言をしながら立ち上がった。
そもそもはお前のせいなのに、と逆ギレめいた言葉が喉まで出かかる。
それはすなわち馨と山田の距離が縮まってるってことだ。
他のみんなは歌うのに夢中なのか、それとも山田はいつもこんなだから気にしないのか、完全にみんなの視界には入ってない。
「ね、何色?」
「パンツ?確かピンクだったかな?」
スカートの裾を上げて馨が確かめようとした瞬間、俺はソファから立ち上がった。
突然の俺の行動にみんなが目を丸くする。
「わ、航?どうした?」
もしかしたら山田は俺の気持ちに気づいてるかもしれない。
俺を見る目が怯えてるから。
でも俺は睨む権利もないんだ。
だって俺は馨の彼氏でも何でもないんだから。
「馨」
「なに?」
「そういうのキモい。みんなにチヤホヤされて浮かれてんじゃねえよ。可愛い?そんなの今までとのギャップが激しいかっただけじゃん。そんなことにも気付かなかった?」
口をついて出るのは激しい嫉妬。
でも不思議と後悔はなかった。
これ以上山田と馨のこんな会話聞いてたくない。
「な、おま、さすがに酷いんじゃねえ?」
山田が馨を庇う発言をしながら立ち上がった。
そもそもはお前のせいなのに、と逆ギレめいた言葉が喉まで出かかる。