この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺だけの女の子。
第9章 馨の兄貴
「海斗兄……?どしたの?」
のんびりした口調と大きな欠伸に海斗兄は脱力していた。
ま、無理もないけど。
「帰んぞ」
「へ?やっ、何でっ、ちょっと待てよっ!航っ!何で海斗兄が…っ!」
無理矢理馨の手を引っ張ってベッドから下ろし、海斗兄は馨のカバンを反対の手で持った。
馨の抵抗なんてものともせず、海斗兄はドアの外へと馨を連れていく。
「家に帰ったら連絡しろ」
ドアを閉める直前に名刺が一枚投げられた。
床に落ちた名刺を拾うと、椎名海斗と書かれていて、その下に携帯番号が書かれている。
馨は俺が海斗兄を呼んだことをどう思っただろうか。
責任を取りたくて呼んだ……とは思ったりしないよな。
馨の頭じゃ不可解すぎてパンクしてるかもしれない。
でも俺はケジメをつけなきゃいけないんだ。
このままじゃ絶対ずるずるやっちゃうし。
そしたらそれこそ責任なんて取らせてはもらえないかもしれない。
俺は名刺を財布に入れるとホテルを出た。
今度は三人にボコられることを覚悟しながら……
のんびりした口調と大きな欠伸に海斗兄は脱力していた。
ま、無理もないけど。
「帰んぞ」
「へ?やっ、何でっ、ちょっと待てよっ!航っ!何で海斗兄が…っ!」
無理矢理馨の手を引っ張ってベッドから下ろし、海斗兄は馨のカバンを反対の手で持った。
馨の抵抗なんてものともせず、海斗兄はドアの外へと馨を連れていく。
「家に帰ったら連絡しろ」
ドアを閉める直前に名刺が一枚投げられた。
床に落ちた名刺を拾うと、椎名海斗と書かれていて、その下に携帯番号が書かれている。
馨は俺が海斗兄を呼んだことをどう思っただろうか。
責任を取りたくて呼んだ……とは思ったりしないよな。
馨の頭じゃ不可解すぎてパンクしてるかもしれない。
でも俺はケジメをつけなきゃいけないんだ。
このままじゃ絶対ずるずるやっちゃうし。
そしたらそれこそ責任なんて取らせてはもらえないかもしれない。
俺は名刺を財布に入れるとホテルを出た。
今度は三人にボコられることを覚悟しながら……