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俺だけの女の子。
第10章 馨の高梨誘惑作戦
「馨、確かに山田の二股はゲスいけど、付き合うイコール結婚前提ってのは違うんだ。もちろん結婚前提で付き合う奴もいるとは思うし、俺もそのつもりだけど。けど高校生のほとんどのカップルは違うんじゃねえかな」
山田の胸ぐらを掴んでいた馨にそう伝えると、馨は驚いた顔をして、山田を床に落とした。
咳こむ山田は放置することにする。
「え……マジで?」
「うん。マジで。それ多分、お兄さんたちが馨をからかったんだと思う」
馨は放心状態で、ぶつぶつ言いながら教室に戻っていった。
とりあえず澤田がいるから馨を任せて大丈夫だろう。
「な、生きてる?」
山田をつついてみる。
「……まだ殴られてはないし、生きてるよ」
「で?どうすんの?馨は俺のこと好き、って言ってたけど」
「……お前、意外と性格悪いな。……わかったよ。諦めればいいんだろ。」
もともとそんな好きじゃなかったくせに。
晴れやかな顔の山田はちっとも悔しそうではなく、むしろ嬉しそうだった。
山田の胸ぐらを掴んでいた馨にそう伝えると、馨は驚いた顔をして、山田を床に落とした。
咳こむ山田は放置することにする。
「え……マジで?」
「うん。マジで。それ多分、お兄さんたちが馨をからかったんだと思う」
馨は放心状態で、ぶつぶつ言いながら教室に戻っていった。
とりあえず澤田がいるから馨を任せて大丈夫だろう。
「な、生きてる?」
山田をつついてみる。
「……まだ殴られてはないし、生きてるよ」
「で?どうすんの?馨は俺のこと好き、って言ってたけど」
「……お前、意外と性格悪いな。……わかったよ。諦めればいいんだろ。」
もともとそんな好きじゃなかったくせに。
晴れやかな顔の山田はちっとも悔しそうではなく、むしろ嬉しそうだった。