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俺だけの女の子。
第10章 馨の高梨誘惑作戦
澤田の言葉に諦めたのか、馨はずるずると俺に引きずられた。

そんな状態のまま俺の家の中へと連れ込み、ベッドの上に押し倒す。

「ちょっ、きょ、今日は無理……っ」

「何で?俺のこと好きだって言ったけど、あれは嘘だった?」

「ややややや、う、嘘じゃ、ねえ……けど…っ、本気で恥ずかしくて、死ぬ……っ」

俺の真下で馨は顔を手のひらで隠した。

耳まで真っ赤になっている。

ホントに何かに目覚めたらしい。

「じゃあさ、するかしないかは置いといて。俺と付き合ってくれますか?」

別に結婚前提でもいいけど?

そう耳元で囁くと、馨は慌てて耳を手で塞いだ。

今までこんなセリフちゃんと言えたことなかったのに、どうやら山田のが移ったらしい。

「………………無理」

「何でだよ!」

「だ、だって、あたし可愛くねえし、言葉遣いも男っぽいし、料理もできねえし、いいとこひとつもねえじゃん。付き合う意味ねえだろ……?」

この期に及んでも振られた俺は、何だかやけくそな気分になってきた。

馨の唇に人差し指を乗せ、右に左にと往復する。

「わ、航……?どうし……んんっ……!」

口を開けた瞬間に指を中に挿れた。

馨の舌の上を俺の指がぐにぐにと刺激する。


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