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俺だけの女の子。
第2章 馨のファーストキスはレモンの味
「わ、航っ、そういうの、反則だ…っ」
「ただ首筋触っただけなのに?」
「いちいちエロい触り方してんだよ!だから、あ、あんな変な声出しちまっただろ!」
「ちょっと触っただけじゃん、こうやって」
「ひゃっ、あっ………だ、からっ、やめろって……っ」

細い首筋を指で行ったり来たりした。
当たり前だけど喉仏のないまっすぐな線を撫でただけで、面白いくらい馨が反応を見せる。

「わ、航は気持ち悪くないのかよ!」
「へ?俺が?何で?」
「あ、あたしの……こ、こんな……や、やらしい、声聞いてさ……」

……気持ち悪くなるどころかむしろ気持ちよくなってますが?

「そういうの馨は結構気にするんだ?」
「当たり前だろ!小学生の頃さ、お化け屋敷かなんかに入った時にきゃーっ、て叫んだら同級生の男が似合わねえしキモいって言いやがったんだよ。それからは気を付けるようにしてるし、今はお化け屋敷も我慢できるけどさ」

……そいつ、今俺の前に現れたら絶対ボコッてるな。
いや、けどその方が都合がいいのか。
馨のこういう声は俺しか知らないってことだから。


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