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俺だけの女の子。
第3章 昨日のリベンジは教室で
呆けたように肩で息をする馨を見て、さらに下半身は膨らんだ。
ここが俺の部屋ならどれだけ良かったことだろう。
もしかしたら昨日の続き、とか言って最後までヤッちゃってたかもしれない。

そんな時だった。
ペタペタペタ。
担任の水沼のスリッパの音が微かに聞こえてきたのだ。

まずいまずいまずい!
こんな姿見られたら怒られるとかそういうレベルの問題じゃない!
馨は確かにおバカだけれど、さらに馨の未来が狭まってしまう!

あ、それなら俺が責任とって結婚するとかでもいいな。
……ダメだ。
こんなことしでかしておいてあの兄ちゃんたちが許してくれるはずがない。

俺は近づくスリッパの音に意を決すると、廊下に飛び出した。

「……わた、る?」

声をかける馨にジェスチャーだけで静かにしてるように促す。

「水沼先生!」
「あ?高橋?お前どうしたんだ?あ、そうか、椎名か」
「その馨なんですけど、今お腹痛いとかでトイレ行ってるんすよ。多分お昼に食べ過ぎたのが原因じゃないかと思うんですけど」

廊下に響く俺と水沼の声に馨も気付いたのか、声も物音も聞こえない。

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