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俺だけの女の子。
第5章 馨の敵と初体験
それでも膨張する下半身には勝てなくて、俺はベルトを外し、制服のズボンを脱いだ。
それはボクサーブリーフですら窮屈に感じるほどで、初体験の時よりもすぐにイッてしまいそうで焦る。

「……航」
「何?やっぱやめる?」
「ちげえよ。あたしが途中で投げ出さない性格なのは航も知ってんだろ」

……ええ、ええ、把握しておりますよ。

「そうじゃなくてさ、絶対最後までヤれよ?」
「……どういう意味?」
「今はさ、何か怒ってるみてえだけど。でも結局航って優しいじゃん?だからあたしが痛がったりしたら途中でやめそうだからさ。先に言っとこうと思って」

こいつはこいつで俺の性格をよく知ってるよ。
自分でもそんな気してたし。
けど先に釘をさされたらそれもできやしない。

「ごめんな。こんなことに付き合わせて。あたし、航が優しいの知ってて利用した。航なら断らねえだろうし、航なら優しくしてくれるだろうなって。でもあたしは航が初めてが良かったから後悔しねえよ?だからさ、そんな怒んなよ」

照れ隠しなのかイヒヒと笑う表情は、他の奴らから見たら色気なんて全然ないのかもしれない。
だけど俺にはやっぱり可愛くて、しかも俺が初めてでいいとか言われたら嬉しくて、いろんな気持ちがごちゃ混ぜになる。

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