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第5章 馨の敵と初体験

「そこまで言われちゃ仕方ないよなぁ」

自分も真っ裸になってゴムをつけると、馨の足を持ち開かせる。
さすがに割れ目に異物を感じた瞬間、馨の体が緊張で強張るのがわかった。
ゆっくりと押し進めてはいるけれど、女子大生とは違いやっぱり狭い。

あ、別にその子がガバガバだったとかじゃないとは思うけど。

「は、…入った……？」
「あと、もうちょっと……っ」

キツい壁の中も、歪む馨の表情も、気持ちいいとはおよそ言えない感じで。
女子大生のユミちゃんが言ってたとおり最初はやっぱりキツいらしい。

「わた、る……っ、やめんなよ……っ」
「やめないよ。もうちょっと、力、抜いて…っ」

ふと気付くとシーツを思いっきり握り締めている馨が見えて、片手を馨の手に重ねた。

「んだよ……ガキじゃねえんだけど…」

悪態をつきながらも表情が和らぎ、体の力もふっと緩まる。
その瞬間にぐっと前に進むと、馨が俺の手を痛いほど握った。

正直ホントに痛そうで。
叫びもしないし、泣いてるわけでもないんだけど。
だからこそ余計に痛々しいというか。
……何ていうか男でごめん。