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俺だけの女の子。
第7章 図書館で秘密の情事
「ま、なるようにしかなんないわよ。それより高梨よ、高梨。まず、あいつの彼女を調べないとね」

楽しそうに手帳を広げるその姿は、探偵でも気取っているように見えた。
面白がってる感ありありだ。

「名前は有川めぐみ。私達と同じ高2。高校は高梨と同じ南校よ」
「すごいな。すぐに分かるもんなんだ」
「あー、まあ、南校に友達もいるしね。けど高梨と有川めぐみは有名らしいから」
「何で?」
「それは追々ね。噂だけを鵜呑みにするわけにはいかないし」

澤田は綺麗に巻いた髪を耳にかけ、不敵な笑いを浮かべた。
こういうのを歴代の彼氏は見たことあるんだろうか。

「一応昨日調べた限りではいつも放課後は市立の図書館に行くみたいだから私達も行くわよ」
「……あたしも行くのか?」
「当たり前でしょ。今からメイクしてあげるから高橋は校門のところで待ってて」
「……はいはい」

逆らう気もないけれど、反抗もできずに俺は3人分のカバンを持つと校門に立った。
通りすぎる友達に挨拶をしていると、背中をとんとんと叩かれる。

「わりい。待たせたな」

……ちょ、気合い入れすぎじゃない?

昨日よりもさらに可愛く見えるのは気のせいじゃないはずだ。
ウィッグを軽くアップにしたおかげで普段は見れないうなじが見える。
メイクも心なしか濃いんじゃないだろうか。

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