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俺だけの女の子。
第7章 図書館で秘密の情事
「……もしかして、あれ?」
「……もしなかしなくてもあれよ」

俺と澤田は高梨の隣にいる彼女を見て同じ思いを抱いたらしい。

高梨と彼女は公共の場、しかも図書館だというのに見つめあい、くすくすと笑い合っていた。
できることなら後ろから叩いてやりたいくらいウザイけど、残念ながら顔の割れた俺にはそれをすることが許されない。
だけどみんな思うところは同じなのか、明らかにウザそうな視線を送っている。

「意外にまともな彼女なんだな」

……は?どこが?
馨の一言に俺と澤田は絶句した。

確かに見た目は真面目そうだ。
三つ編みにメガネに素っぴんだし。
遊んでそうには全く見えないけど。
ただまともかどうか聞かれたら答えにくい質問ではあるな。

「で?あたしはどうしたらいい?」
「そうね。とりあえずあの彼女がどっか行かないと行動を起こせないわね」

見たくもない二人のラブラブした姿に澤田が爪を噛みながら苦々しげに呟いた。
確かに今の二人には入る隙間は微塵も見られない。


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