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月の女神君
第1章 僕は女神様?
この世界は、不思議で幻想的な世界だけど……、やっぱり元の世界に帰れないのは嫌だから。

「この湖の中に入ったら……、向こう側へ行けますか?」
「いえは、それは無理でしょう。底無しの湖の底へ沈むだけです」

そんな事を言われると、湖の底が気になって僕は思い切って湖の中に顔をつっこんだ。
そうして、見えた世界は……さっきの可愛い女の子は居なくて、金色の大きな瞳と目が合った。

『花よ……、美しき花よ……。水を受け、可憐に咲け』

……花を育てれば、僕は現代に帰れるって事……?
もっと話を聞きたくて、目の前に居る金色の瞳の生き物をずっと見ていると……、誰かに抱き上げられて、水中から顔を上げた。

「女神よ、大丈夫ですか!?」
「大丈夫です、僕潜水とか得意なので」
「潜水、ですか……?」
「長時間水に潜っている事かな」

髪まですぶ濡れになった事で、体が冷えた為かお腹がまたずきずきと痛くなってくる。
でも、気絶する前の痛みよりも痛くはないから、全然耐えれる。
昔は耐えれなかったんだけど……、この頃慣れてしまったせいかこれくらいの痛みは何ともなくなったんだ。

「そうだ、さっきの大きな金色の目の生き物って何ですか?」
「たぶん、月神様だと思いますよ」
「月神様……。あの、すみませんが僕ってどうやってこの世界に来たとかわかります?」
「いえ、それはわかりませんが……、庭で倒れている所をお見かけしました」

不思議だ。
それだけで、僕が何故女神になるんだろう?
それが、わからないんだ。

「それで、ですか……。つかぬ事をお聞きしますが、僕がなんで女神って思ったんですか?」

そう言うと、ハイリンヒさんは綺麗に笑うと僕の頬に手を添えて僕の唇を撫でる。
その表情はとても愛おしそうで……、とても嬉しそうに見える。
僕が言った台詞さえ耳に入らないように見える。

「やっ! な、何するんですか!?

いきなり、お尻を触られて慌てるものの、逞しいハイリンヒさんとヒョロい僕だと全然勝てるわけもなく。

「美しき女神よ。貴方を一目見た時から、出会える日を待っておりました」
「僕を見た事あるんですか? 僕は、こことは違う異世界に住んでいたんですよ?」
「ええ、未来を映す鏡で麗しき女神様を見た時から、ずっとずっとお慕いしておりました」

……これは男だってバレると、自分の身に何が起きるか分らない。
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