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月の女神君
第1章 僕は女神様?
「も、申し訳ありません。舞い上がっていたので、つい……」

シェラさんは捨てられた子犬のように正座をしながら、僕を解放してくれた。
やっと開放された事から、必死に息を整えながら乱れた服を整える。
危なかった、頑張らなかったらこの場でヤる事になってたと思うと、背中が寒くなる。

「部屋へお連れします」

反省したのか、シェラさんは僕の前で道案内を始めた。
さっきエスコートをしていたのに、今回はしないから気を使ってくれたんだろう。
でも、少しやりすぎたとは思わない。
だって、あんだけ言って聞いてくれた無かったんだし。
そうだとわかっていながらも、罪悪感が凄い。

「どうぞ、こちらです」
「ありがと」

軽く会釈をして部屋に入るけど、襲ってくる気配はない。
本当にやりすぎたかな?

部屋のベッドの上に座ったけど、シェラは部屋の中に入ってくる気配もなくて。
……どっかに行くのかな?
そう思ってこっそりドアから外を覗くと、シェラは部屋にすぐ外で立っていた。
見張りって奴だろう。
完全に、しょげちゃってる。
ずっと見てるのもキモがられるし、部屋に中に戻ったけど……。

大体ぼーっとした子は相手の事をじーっと見ちゃう癖があるけど、人によっては毛嫌いされるし。
そういう嫌う人は、大体仕事の出来るテキパキした人で、権力も強いからなお更気をつけないといけない。
しかも、嫌うと行動も徹底的すぎて風当たりも辛い。
いくら鈍感なぼーっとした人達でさえ、欝になる程追い込まれた人だって居るから。
実の所、高校の時に始めたバイトのせいで、この癖がついてしまった。
生憎、僕はぼーっとした性格ではなくテキパキとこなしたいタイプだから大丈夫だったけど……、他のバイトのぼーっとした子は苛めの対象になってて、あまりにも酷いから僕もフォローができない程で。

こういう出来事もあるから、相手をじーっと見る事は僕の中では一番苦手とする事で、禁止事項になってる。

……ああいう苛めの時も、僕は大声で叫んだけど、誰も聞いてはくれなかった。
苛めはなくならない所か、逆に僕はバイトを首にされたから……。

あの時の事を思い出すと、僕は立ち上がる。
シェラさんは、僕の声を聞いてくれたから……、だからあのままにしておくわけにはいかない。
それが、ヤられる結果になろうとも。

「シェラさん、部屋に入らないんですか?」
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