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秘密の香り
第10章 秘密の痕
目が覚めるとお昼近い時間だった


熱いシャワーで眠気を覚ます




圭吾さんは休憩時間になる…



携帯を手に取り
深呼吸をして

電話をかけた



呼び出し音が鳴り続け
留守番電話に切り替わる


何もメッセージを残さず
電話を切った




はぁ…


忙しいのかな…




身体を重ねるほど
親密な相手なのに
電話を気楽にかけれない


すごく緊張して
すごくドキドキして


やっとの思いでかけた電話




かかってくるかな…





携帯を握りしめて
ソファに深く腰掛けた





10分が1時間のように感じる…




時計を睨みつけながら
圭吾さんからの電話を待った




40分後…



手の中で携帯が震えた





画面には圭吾さんの名前




鼓動が早くなる…





「もしもし…」




「もしもし?ごめんね、さっきは電話とれなくて…」


「いえ…そんな…お忙しいですよね…すみません…」


うまく話せない…


「いや、大丈夫だよ、着信見て嬉しかったよ」



ドキン…



その言葉に
会いたい気持ちが溢れ出す…。




































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