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秘密の香り
第10章 秘密の痕
圭吾さんの声が身体中に響く


木曜まで待てない…



「あの…日曜日は空いていますか…?」


少しの沈黙のあと…


「空いているよ…でも…大丈夫?」


「はい…」


「じゃあ、桃香ちゃんの都合いい時間に迎えに行くよ」


「ありがとうございます…あの…この間と同じ時間でもいいですか…?」


「うん、了解…じゃあ…日曜日にね」


「はい…」


「またね…」


「はい…失礼します…」



電話を切り
高鳴る胸を抑えた



日曜日…空いているんだ…


今は…彼女はいないのかもしれない


僅かに安堵する心



早く抱いてもらいたい…


甘い妄想が私を支配した…。













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