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秘密の香り
第12章 秘密の痛み
会話がなく重苦しい空気のまま
車はマンションに辿り着いた


荷物を部屋まで運び終えると
レンタカーを返しに駅前まで行った


時刻は夕方になり空はもう暗い


「夕飯食べて帰ろうか?」

「そうね、そうしましょう…桃香ちゃん、何食べたい?」

「私は何でも…お義母さんは…何がいいですか?」


寒空の中 3人で何を食べに行くか迷った


「あ、じゃああの居酒屋は?何食べても美味しかったじゃん」

お義母さんと敦はお酒飲むし、いいかな…

「うん、そうだね」


歩いてすぐの居酒屋に向かった


店内はデートで人気がありそうな
半個室になっている

これならゆっくりできるかな

敦はお義母さんを奥の席に座らせて
私と一緒に手前の席に座った


「とりあえずビール頼もうかな、母さんは?飲むでしょ?」

「じゃあ…ビールいただこうかしら…」

「私は烏龍茶で…」



しばらくして
ドリンクが運ばれてきた


そして料理をオーダーして店員が去ると
お義母さんは話し始めた…。






























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