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秘密の香り
第13章 秘密の代償
昨夜の体調が嘘のようだった

持ってきた洋服に着替える

リビングへ行き
体温計で熱を測る

よかった…平熱だ…


私はキッチンへ立った
使っていいかな…どうしよう…

キレイに片付いたキッチンを眺めた

いつかここで毎日料理をする日が来る…
そんなことを考えてしまう

浮かれ過ぎかな…


ガチャ…

リビングのドアが開いた

「おはよう」
寝起きの顔で圭吾さんが起きてきた

「おはようございます…」

「体調はどう…?」
抱きしめられながら聞かれる

「熱…下がっていました」

「良かった…喉は?」

「少し痛むくらいで…大丈夫です」

「無理しないでね…」

わざとらしく
ぎゅーっときつくされた

「苦しいです…」
私は笑いながら言う
圭吾さんも笑った

「寝室のシーツ…お洗濯してもいいですか…」

「あぁ…うん…ありがと」

昨夜を思い出し恥ずかしくなる

寝室へ行くと窓が開いていた
ちゃんと換気しているんだ…
私はシーツと枕カバーを外した

ベッドサイドに置いたバッグが目に入る

敦…

携帯を開くと敦からの連絡はなく
安心した…

おはようのメールをした

洗面所へ行き洗濯機にシーツや洗剤を入れ
スタートボタンを押す

再度、携帯を見るが
敦からの返信はまだなかった…。



























































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