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秘密の香り
第13章 秘密の代償
リビングへ戻ると圭吾さんはキッチンへ立っていた

「洗濯ありがとう」

「いえ…」

「ミルクティー飲む?」

「はい」

「それと昨日のティラミス」

そうだ…せっかく出してくれたのに食べれなかった…

「昨日はすみませんでした」

「これからは…謝るの…禁止」
いたずらっぽく圭吾さんが言う

私は仕方がない…という表情をした
確かに…言われてみれば何かと謝ってしまう

小さい頃からの癖かもしれない…
躾や勉強に厳しかった母に謝ってばかりいた
私が敦と離婚をしたら何と言うか…
考えただけで怖くなった

でも…周りにどう思われようと
私は圭吾さんと一緒にいたい…

「さ…できたよ」

「ありがとうございます」

私はティラミスを持ちソファへ向かった

ブブブ…

携帯が小さく震える
敦からのメールの返信だ

「お手洗いお借りします…」

急いでお手洗いへ行き携帯を見る
圭吾さんに気付かれたかな…

メールには
自分だけ明日帰宅するという

明日…

私は電話をかけた
『もしもし』

「もしもし…メール見たよ」

『あぁ、俺だけ先に帰るよ…カウントダウンは一緒に過ごせなくて申し訳ないけど…お年玉渡したら、午後の新幹線に乗るよ』

「うん…分かった」

『留守にしてごめんな、1日の夕方とか夜も沙穂ちゃんいる?なんかお土産買っていくよ』

「そんな…いいよ…大丈夫、たぶん夕方までに帰っちゃう」

『分かった、もう一緒にいるの?』

「ううん…夜の予定だよ」

『りょーかい、楽しんでね』

「うん、ありがとう」

『体調無理すんなよ』

「うん、気をつける」

『じゃあ…また連絡する』

「はーい、またね」

私は電話を切り
お手洗いの水を流した


そしてリビングへ戻った。



































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