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秘密の香り
第13章 秘密の代償
食後のパフェを食べながら
甘い物の話に夢中になってしまい

あっという間に時間が過ぎていく

「薬は?」

「あ、はい…」

バックの中から薬を取り出し飲んだ

「ちゃんと全部飲みきるんだよ」
熱が下がりすっかり忘れていた

「忘れないよう気をつけます」

「なんか堅苦しいね」

圭吾さんが笑い場の空気が和らぐ


「行こうか…」

寒い外に出ると
身体がぎゅっと萎縮する

「ごちそうさまでした」

「美味しかったね」

かじかんでいる私の手を握り
駐車場の車へと歩く

「帰ったら一緒にお風呂入ろう」

「え…」

「寒いからさ…ね…」

連れて行ってもらった温泉を思い出す

「はい…」

ドキドキしながら返事をした


家へ着くと
圭吾さんはバスルームへ行き
乾燥していたシーツ等をしまい
お風呂の準備をしていた

私は購入してきた食材をキッチンへ並べる

「沸いたら入ろう」

「あの…先におせちの準備…してもいいですか…」

「そうだね、そうしよう」

私はまな板や包丁を出してもらい
簡単なおせち料理を作り始めた

可愛いキッチン用品を取り出す圭吾さん

「やっぱり可愛すぎたかな」

ふたりでクスッと笑った

「何か手伝うよ」

「いえ、ソファでゆっくりしててください」

「いいの?」

「はい、いまお茶淹れますね」

「いいよ、自分でやるから」

「でも…」

「さ、料理始めてください」

「分かりました…」

「桃香ちゃんも飲むよね」

「ありがとうございます」

美味しそうな緑茶を淹れてくれた。

































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