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秘密の香り
第13章 秘密の代償
「あ、エプロン使う?」

「いいですか…?ありがとうございます」

すみません、と言ってしまいそうだった

「少し大きいけど…」

「ほんと…大きいですね」

クスッと笑った

おせち料理は我が家では母が手作りしていて
子供の頃から見ていたので買うものではなく
作るものと思ってきた

私はキッチンに立ちながら
淹れてもらった緑茶を飲んだ

「美味しいです」

「よかった」

時間のかかる黒豆と
自分では作れない蒲鉾と数の子は購入した

田作り 昆布巻き 伊達巻き 栗きんとん 筑前煮
くわいの煮物 里芋の含め煮 紅白なます
で…いいかな

私は作り始めた

「大変だったら声かけてね」

「はい、でも大丈夫です…ゆっくりしてください」

「ありがとう」


圭吾さんはソファで本を読み始めくつろいでいる


料理を始めて2時間が経った頃
圭吾さんが眠っていることに気付いた

私はそっと近づき
ソファに置いてあったブランケットをかけ
キッチンに戻り料理を進める

しばらくして
圭吾さんが目を覚ました

伸びをする姿が
たまらなく愛しい…

「寝ちゃってた…ブランケットありがとう」

ぎゅーっと後ろから抱きしめられ
右耳の後ろにキスをされて
身体が熱くなる

「いえ…」

「手作りのおせちなんて…初めてだよ」

嬉しい…

「そうなんですか…」

「うん…だからすごく楽しみだな」

「もう少しで終わるんで…」

私は圭吾さんの腕を解いた

「じゃあ…そしたらお風呂入ろ…ね…」

「はい…」

圭吾さんは私から離れ
ソファへ戻った

一緒にお風呂はとても恥ずかしい…
でも…すごく嬉しい…

早く作り終えなきゃ…。























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