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秘密の香り
第16章 秘密の重み
ピピピッ ピピピッ


ん…


あ…19時かぁ…


携帯のアラームを止める


ゆっくりと起き上がり
部屋の電気をつけた

まぶしい…


冷えた廊下を歩き
バスタブに熱いお湯をはった


ゆっくり体を温める


洋服は
ゆったりしたタートルネックのセーターに
珍しくデニムを選んだ

カジュアルになりすぎないように
足元は華奢なパンプスで…

髪の毛は丁寧に巻いて
耳の裏側…首筋…手首にあの香りを忍ばせる


軽く夕飯を食べてから
一泊分の荷物を用意し
家を出た


寒い…


コートを着た体をさすりながら
エレベーターを待つ

こんな時間の外出
久々だなぁ…

あ…
なんか手土産…

駅前のお店は
ほとんど閉店している

お菓子でも作れば良かった

電車に乗り
携帯を見ると
圭吾さんからメールが来ていた

『ごめんね、少し遅れます。
駅前にあるコーヒーショップで待っていてくれるかな。
待たせて本当にごめん。』

謝ってばかりのメールに
顔がにやける

返信をして携帯をバックにしまう


向かい側に座るカップルが目に留まる


左手の薬指をにっこりと見つめる彼女
その様子を嬉しそうに見つめる彼…

微笑ましい…

その光景に
胸が締め付けられた


私と敦も
あんな風だった


ずっと
あの幸せが続くと思っていた


どうして
あのとき
圭吾さんと再会したのだろう


そんなことを考えているうちに
駅へ到着した


駅前のコーヒーショップに入り
外が見える窓際の席に座り

ホットココアで手を温める


敦にメールしておこう

そう思い携帯を見ると
敦からメールがきていた

やっと話し合いが終わって
疲れたから寝るね、とおやすみメールだった

お疲れさま、ゆっくり休んでね、おやすみなさい
そう返信をし携帯をテーブルに置く

窓の外に目をやると
家路を急ぐ人ばかりだ

ココアを飲み終えて
退屈になってしまい
携帯を見る


22:13


もうすぐ来るかなぁ…













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