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秘密の香り
第4章 秘密の時間
着いた場所は

ビーチだった


ワイマナロビーチ


何度かオアフ島へは来ているけれど
ここは始めてだった

「いちばん好きな、オススメのビーチ!」
屈託のない笑顔で圭吾さんが言う


好き…


心の中で小さく
ちいさく…
つぶやいた


砂浜も海水も
美しかった

ちょっとだけ…と
圭吾さんは裸足になり
足を海に浸けた


ザザーッ


波の音が
心地よく耳に響く


私も口を脱ぎ
入った


あー
気持ちいいなぁ…


圭吾さんは波を蹴り
楽しんでる


つい…
ふざけたくて…


思いきって

バシャバシャッと…
圭吾さんの背中に海水をかけた


圭吾さんは
大笑いしながら振り向く

そして
バシャバシャッと私にかけ返した


「きゃっ つめたーい!」


バカみたいに
無邪気にかけ合う


「携帯、濡れちゃう!」

「ごめん!」

ポシェットがずぶ濡れだった


でも本当は
このまま海に潜りたかったな…


「圭吾さんは…携帯、大丈夫?」

「ケース、完全防水」

「ずるーい!」
いつの間にか
敬語にタメ口が混ざる

私は海水から離れて
ポシェットを開き
携帯を手にとった

大丈夫、壊れていない


敦からは
着信もメールもない


「ほんとごめん、大丈夫?」
圭吾さんが後ろから覗き込む


「大丈夫!なんともないです」

よかった…
まだ寝てるみたい


「時間、ないよね?付き合ってくれて、ありがとう!」

砂を落とし
車へ向かう

濡れた服のまま乗り込む



「タオルくらい持ってくれば良かったな、ごめんね」



私はううん、と首を横に振った


なんか
楽しい…

なんか
心地いい…


深く深呼吸をした

隣にいる圭吾さんから

いい香りがした


あぁ…
大好き…


運転する圭吾さんを
そっと
少しだけ
見つめた。






























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