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秘密の香り
第4章 秘密の時間
帰り道は
ふたりとも
あまり話さなかった


でも
気まずい沈黙ではなく

心地よかった


圭吾さんは
ラジオから流れる
甘いR&Bの曲を口ずさむ

街の景色に変わり

私が告げた場所へ着いた


お礼を言って車を降りようとしたら

「ちょっと、待って…」

圭吾さんは名刺を差し出して
渡してきた

「ありがとうございます」
お辞儀をして
車を降りた

圭吾さんも降りる

「今日はありがとう、楽しかったよ」

お互いに手を振り
次第に距離ができる

私は深くお辞儀をして
歩き出した


泊まってるホテルの少し手前
偽りの滞在先を告げたのだ


そのホテルに一度入り
ロビーの椅子に座る


はぁー

長いため息をついた


また会えた…


しかも夢みたいな


ふたりで過ごした…


秘密…


秘密の時間…



誰にも言えない
秘密の時間…


胸がぎゅーっと傷んだ


ごめんなさい…



携帯を取り出し

敦にメールを打った

遅くなってごめんなさい、
もうすぐ帰ります、と



部屋に戻ると
敦はまだベッドに潜り
夢の中にいた

その様子を見て
ほっとした


濡れた服を脱ぎ
着替えた


そして
敦が眠る隣に
潜り込んだ。














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