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秘密の香り
第4章 秘密の時間
少し眠ってしまい
敦に起こされた

夕食の買い物…できなかった…


食べに行きたいお店がある、と嘘をつく


敦は起き上がり
準備するね、とバスルームへ向かった


私は眠たい目をこすって
指輪を外したことを思い出した

指輪しなきゃ…

買い物袋も隠さなきゃ…

慌ててスーツケースに入れて
ポシェットから指輪を出す


まるで
不倫をしているみたい

乱れた呼吸と身だしなみを整える



どうか、圭吾さんに会いませんように…!
何度も心の中でつぶやく



夜のワイキキを歩く
行きたいと嘘をついたお店に着き

少し並んでから
席につく


明日どこ行こうか?
敦がいくつか候補地を出す


圭吾さんは明日はワイキキビーチ沿いのホテルで
結婚式に出席すると、言っていた



私はいちばん遭遇しなさそうな
ノースショアにレンタカーで行くプランがいいと、
敦に告げた



楽しい食事のはずが
敦の言葉がまるで耳に入ってこない


「桃香?疲れてる?」

「え…?あ、ごめんなさい、うん…少し」

「まぁ明日はのんびりしてもいいよ、まだ日にちあるし、明日起きてから決めよう」

「うん、ありがとう」



食事を終えて
スーパーに寄り
敦がお酒を買って

部屋に戻った



敦はソファに座りテレビをつける

英語分からないなーと言いながら
買ってきたビールを開ける


「ごめん、先に休むね?」

「うん、俺いっぱい寝たし…飲んでから寝るね?」

「おやすみなさい」

「おやすみ」


この旅行に来て
初めて…

求め合わない夜を過ごす



シャワーを浴びて
ベッドに入った


今日一日を振り返る


圭吾さんと会ったこと

新婚旅行だと言わなかったこと

指輪を外したこと

並んで写真を撮ったこと

あの高台や買い物に連れて行ってもらったこと

海ではしゃいだこと…



はぁ…




私と会ったこと
智也さんに話されたら
きっとすぐ沙穂に伝わる…


それに
智也さんのクリニックへは
結婚写真や式の為に通った


遅かれ早かれ
結婚していること
新婚旅行だったことは


圭吾さんに知られてしまう



嘘つきって思われるよね…



私、最低なことしたなぁ…。











































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