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秘密の香り
第5章 秘密の温もり
私は沙穂と並んで座る

智也さんは大学の後輩だという
その男性と二人で飲んでいた

簡単な自己紹介をして
私と沙穂はメニューに目を通し
オーダーする

智也さんたちは食事をしながら
お酒を楽しんでいるみたい



こういうとき
智也さんは場を盛り上げて
みんなを笑わせてくれる



智也さんの後輩・高松さんの携帯が鳴る

「もしもし、はい、分かりました!じゃあ、お待ちしてまーす!」



「あ、圭吾?もう来るって?」


え…

圭吾さん…?

「いま駅に着いたみたいで、もう来るみたいです」

来るって…

ここに…⁉︎

やだ…どうしよう…


急に鼓動が早くなり
嫌な汗をかいた…


席は四人掛け


智也さんが店員さんに頼み
椅子がひとつ置かれた



そして圭吾さんが来た…


沙穂が立ち上がり

こっちの席に座ってください、と
立ち上がって…壁側のゆったり座れる席を譲った

私の隣…

隣に圭吾さんは座らされた


もう…
最悪だ…



相変わらず
圭吾さんが話を盛り上げる


「そういえば、結婚式どうだった?」
智也さんが圭吾さんは夏に
ハワイへ行っていたことを話す


「あ、桃香も夏はハワイだったよね?ハワイ人気だね!」

沙穂…やめて…

「そうか、桃香ちゃんは新婚旅行ハワイだったね」

もう…智也さん…

私が友達との旅行って
嘘を言ったこと…
わかっちゃったよね

圭吾さんがハワイのことを話し
私も…どんなプランで旅をしたか話した


もう…
胃がキリキリと痛んだ。




















































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