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♥TOROTORO HONEY♥
第2章 擬音語では言い表せないのです
彼女はパッとむこうを向いて、隠す。

そしてただ一言。

「なんでもないの…」

そう言って教室から出て行った。

私の目にうつった多数の赤い跡…。

そして、叫び声……。

なぜ服が乱れていたのかは分からないけれど…自殺しようとしていた?

彼女の精一杯の決意を…私は邪魔をしてしまった?

ただボーっと立ちすくんでいると

「「見ちゃったかぁ~。アウトだね~」」

透明で、なぜか2つに重なる声が脳内に響く。

勢いよく後ろを振り返ると、目の前には人の顔が。

ほんの数センチの距離。

自分より少し、ほんの少し高い…男の子?

そんな男の子が2人?

また頭の中で考える私。

そんな私に右の男の子が、

「ねぇ~聞いてる~?シカトしちゃうなら…こうしちゃうっ!」

そう言って私の右耳を口に含む。

「ふぁっ!んん…っ」

また”あの時”のような声が…出た。

自分の口から。
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