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仔猫と狼
第4章 踏み出す一歩


彼の住むマンションは、アカデミック事務所のある駅から歩いて10分くらいのところだ。





「で…でか…。」




私の目の前にそびえ立つ50階建てのマンションは、ちまたでも話題の高級マンションでした。






山田さんがくれたメモによると、彼の部屋は、421号室らしい…。




421号室ってことは…42階…




ひえええええええええ…!!!






心の中で悲鳴をあげつつ、マンションの出入り口前にいつまでも立っているわけにもいかづ。








仕事の時間もあるので、私は、意を決してマンションのエントランスへと足を踏み入れた。









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