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非モテ連合国
第3章 合コン
その後も合コンは続く。
まったく入ってこれない田中をよそに大いに盛り上がる一同。
田中は半ば自棄で酒を飲んでいた。
(俺が孤立してても誰も気にかけねぇ……クソども……もういいや……帰るか……居てもしゃーねぇや……)
田中は立ち上がり、7人に帰る旨を告げる。
「あ、明日バイトだしそろそろ帰るよ……」
嘘だ。
明日は休みだ。
理由が欲しかった。
長澤は顔を上げてキョトンとする。
「え? もう帰るのか?」
長澤は田中が輪に入ってないことに気づいていなかった様子。
それを悟ると涙が出かかったがグッと堪え、ひきつった笑顔で答える。
「お、おう……じゃあ」
長澤以外は見向きもせずに話している。
田中はそそくさと店から出ていった。
またまた生気のない表情でふらふら歩く田中。
職質一歩手前である。
その足で1人、別の居酒屋に入っていく。
(…………ダメだった……結局ダメ……)
ハイボールを注文し、ぐったりと椅子にもたれ掛かる。
(萎縮しちまう……ああいうタイプの連中を目の前にすると体がすくむんだ……電波が違うというか……)
ハイボールがくるなりそれを半分近くまで飲み干してしまう。
(とにかく無理……人生楽しんでますよ的な雰囲気のある人間が……)
度が高いので急速にアルコールが回り、意識を失う寸前までいく。
なんとか理性を保つためにお冷やを流し込む。
まったく入ってこれない田中をよそに大いに盛り上がる一同。
田中は半ば自棄で酒を飲んでいた。
(俺が孤立してても誰も気にかけねぇ……クソども……もういいや……帰るか……居てもしゃーねぇや……)
田中は立ち上がり、7人に帰る旨を告げる。
「あ、明日バイトだしそろそろ帰るよ……」
嘘だ。
明日は休みだ。
理由が欲しかった。
長澤は顔を上げてキョトンとする。
「え? もう帰るのか?」
長澤は田中が輪に入ってないことに気づいていなかった様子。
それを悟ると涙が出かかったがグッと堪え、ひきつった笑顔で答える。
「お、おう……じゃあ」
長澤以外は見向きもせずに話している。
田中はそそくさと店から出ていった。
またまた生気のない表情でふらふら歩く田中。
職質一歩手前である。
その足で1人、別の居酒屋に入っていく。
(…………ダメだった……結局ダメ……)
ハイボールを注文し、ぐったりと椅子にもたれ掛かる。
(萎縮しちまう……ああいうタイプの連中を目の前にすると体がすくむんだ……電波が違うというか……)
ハイボールがくるなりそれを半分近くまで飲み干してしまう。
(とにかく無理……人生楽しんでますよ的な雰囲気のある人間が……)
度が高いので急速にアルコールが回り、意識を失う寸前までいく。
なんとか理性を保つためにお冷やを流し込む。