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第5章 一条先生のマンションで　前編

［一条先生視点］

教師がひとりの立候補者の手助けをするのは…
公平性を欠くってことで問題になる。

亜紀のスピーチ練習はこっそりと…
僕のマンションで行うことにした。

高校の駐車場では僕の車に
亜紀を乗せることはできない。

それでは目立ちすぎてしまう。


放課後…亜紀はバスに乗って…
２つ先の停留所で降りる。

バス停付近で待っている亜紀を…
僕は車に乗せてマンションへと向かう。

まるで…淫行のための密会のようだ。

ほんとうは淫行をしたいけど…
っていう気持ちをグッと抑える。