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第5章 一条先生のマンションで　前編

［一条先生視点］

僕のマンションは新しくって…
防音も大丈夫だ。

亜紀はここでスピーチ練習をする。

「皆さんこんにちわっ！
２年Ｄ組の水島亜紀です。
私が生徒会長に立候補したのは…
自分を変えたいためと
この学校を変えたいためです。
自分を変えたいというのは…」

「もう少し全体的に元気よく。
それから…文と文の間に一呼吸置いて」
僕は彼女にアドバイスをする。

数日間の練習で…
だんだんとスピーチが上手くなってきた。

これなら…
立ち会い演説会も大丈夫だろう。