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いつも、その笑顔で
第5章 思いがけない出来事
「藍…このまま結婚して、あなた幸せになれるの?」
「ママ…」
「ママは、藍には、幸せになって欲しいの。」
「ママ…私、よくわからないの…何してるんだろって…」
「藍…周りをもっとよく見なさい。ママ…あなたにあんなことした彼を…受け入れられないの…」
「ママ、大丈夫だから、私大丈夫だから」
藍が母親の手を握りしめた
「海斗!!今日大学の子たちと食事会だから、そっち行けない。ごめんね」
「了解。気をつけてな」
携帯を切る海斗。
「ノリ、今日飯行かねー?」
「わりぃ。今日母ちゃん来んだよ!!」
「そっか、蓮は、無理だよな。」
「わり。」
「いいよ。」
スタジオを出ると、いい風が海斗を包んだ。
しばらく歩く
「海斗!!」
「なんだ……お前か」
「なんだ…は、ないじゃん!! 今日は一人?あのうるさい女一緒じゃないの?」
「奈央は、大学の飲み会!!」
「ふぅん、合コンてやつね!!」
「俺がいるのに合コンはしねぇよ。」
「海斗、バカね!!彼氏がいようが合コンは、別よ!!彼氏がいても行くのよ、今の女は。確かめてみれば?」
「そんな必要ない。」
「電話して、すぐ出るようなら女子だけで遊んでる。出なかったら、合コンで盛り上がってる。わかりやすいよ」
「奈央は、そんな奴じゃない。ところでお前何なの?何か用?」
「あ…そうだった。お願いがあってきたの」
「お願い?」
「ちょっといい?」
元カノの真弓とは、彼女の浮気がバレて別れた。
その元カノが頼み事をしてきたのだ
「なんだよ、あまり時間ないんだ。」
「わかってる」
少し離れたカフェバーに入る