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いつも、その笑顔で
第5章 思いがけない出来事
「奈央!!今日はありがとね!!人数合わせに使っちゃって!!」
「いいよ、気にしないで!!」
「でもさ、医者とか言ってたけど、何か真面目すぎてイマイチだね!!」
お手洗いに友達と抜け出してきた
「ほら、あの真ん中の男!!あれ奈央のことばっか見てたよね。」
「そう?興味ないや!!」
「そうだよね、本命居るんだもんね!!」
「まぁ。」
席に戻る2人
「この後みんなでカラオケでも行きませんか?」
「いいよね、奈央?」
「…うん」
店を出て歩いてカラオケに向かう
スタジオの道の向かい側を歩いていて、奈央が足を止める
道を挟んで、目の前に海斗の姿
「あれ?海斗?」
帽子は、海斗のお気に入りのだ、すぐにわかる
「あれ、誰だろ…」
一緒にいる女…時々海斗に耳打ちしている。
「奈央~っ!どうしたの!早くぅ!!」
「うん!!今行く、先行ってて!!」
携帯を出し海斗にかける
ポケットから携帯を出す海斗………
しかし………電源を切られてしまった
「…海斗……どうして………」
海斗が席を立ち、店から出ると、女が海斗の腕に自分の腕を回した
海斗は、何もせず受け入れた
「海斗…………」
すぐ前の信号が青になったのを確認して、奈央は走り渡り、2人の前に出た
「奈央!?」
いきなり腕を振り払う海斗
「誰?その女…」
「奈央…あのな、」
「海斗の彼女でぇす!!」
「おい!やめろ!」
「セフレの1人ってこと?」
奈央が海斗に尋ねる
「奈央!!違うよ、彼女は、元カノなんだ…」
「元カノ?腕組んで…るって…より戻したの?」
「そんなんじゃねぇよ」
「帰る。」
奈央が反対方向に歩き出した
「奈央!!」
「海斗~っ…行こう…いいじゃん、あんな女ほっといても…」
「真弓っ…お前もやめろ!今日は、帰れ!また連絡する。」
「えぇ~っやだぁ…ぁ」
真弓の腕を払い、奈央を追いかけた