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いつも、その笑顔で
第1章 季節の変わり目に
「ゴホ…ゴホ…ゴホン」
咳が止まらない美咲
「美咲!!大丈夫?熱凄いよ!!病院いこ!!…父さん!!車出して!!美咲凄い熱なの!!」
「美咲ちゃん!!大丈夫か…早く乗って!!」
病院に着き、診察を受ける
「肺炎を起こしてます、しばらく入院してください。」
「美咲…大丈夫?」
「ありがとう奈央、おじさんにもよろしく伝えて。」
「わかった。あ!!おばさんも呼んだからね!!」
「ありがとう」
電話をもらった美咲の母親は、美咲のマンションに寄る…着替えを取りに。
ガチャガチャ
合い鍵で開ける
「美咲!!ごめん!!」
「きゃぁ!!あなた誰?」
「あ…え…と…蓮です」
「美咲の母親です。」
「始めまして、あ…あの美咲、ちょっと出掛けてて…今いなくて、」
「美咲は、今朝入院しました、着替えを取りに来ました。」
中に入る母親
「入院!?」
「あなた、美咲の彼氏?」
「あ、はい、お付き合いさせて頂いてます」
金髪の髪に、ピアス…金属だらけのファッションに唖然とする母親
「美咲とは、長いの?」
「三年になります。」
「そう…取りあえず病院に行きます。また今度ゆっくりお話ししましょ」
バタン
母親が出て行く
病院に着くなり母親は美咲を怒鳴る
「あんな子とお付き合いしてるなんて、お母さんショックで腰抜けそうになったわよ!!」
「お母さん…ごめん、黙ってて…彼…有名人だからあまり表に出ないように、付き合ってるの。」
「有名人?」
「ミュージシャンよ。」
「そう、どうりで…」
「ごめんね」
「元気ないわね、」
「ちょっと、いろんなことがあって、少し疲れちゃった…」
「美咲…しばらく家に帰ってきなさい…」
「お母さん」
コンコン
「はい」
「失礼します。美咲、大丈夫か?奈央から聞いてびっくりしたよ。」
「俊介、ありがとう」
「美咲、この方は?」
「あ、俊介は、同じ学部で、サークルも一緒なの」
「あ…お母さんですか、始めまして、いつも元気な美咲が、入院したって聞いて、慌てて来ました」
「ありがとうございます。」
母親は、蓮と俊介のあまりの違いに動揺した
俊介が好青年に見えた