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いつも、その笑顔で
第6章
小さなクリスマスプレゼント
健二と美咲はスーパー内の客だまりに座る
「ほら!」
ジュースを買い美咲に渡す
「ありがとう健二。」
「聞いていいか?」
「うん…」
「赤ちゃんいる?そこに…」
美咲の腹を指差す
「バレた?」
「結婚したの?」
「え?…いろいろあってさ、未婚の母って…やつかな(笑)」
「…美咲…」
「大丈夫、」
「そっか。いつ産まれるん?」
「来年の春!!」
「見にきてもいいか?」
「もちろん!!健二は?彼女とか…いないの?」
「あ、俺は………実は……ゲイなんだ……」
「え!?そうなの!?」
「あぁ。だから子供も無理なわけよ。」
「なら来年、彼と見においでよ!」
「うん!!そうする!!でも……相手の男…知ってんのか?」
「言ってないよ。別れた後に…わかったし…いいの、もう…」
健二は、蓮とのことを知らない……
「何か、美咲だけ苦しむことになるんじゃないのか?男にも責任とらせるとか何かあるだろ…」
「この子に…罪はないし、私がついてるし、私だけでいいの。」
「強いな美咲は…母親になるんだもんな!!頑張れよ!!じゃな!!」
「うん!!」
健二と別れ自宅に戻った
夜、テレビの歌番組にレッドが出ていた。
一回りも二回りも大きくなったような気がした
「蓮…」
お腹をさする美咲…
クリスマスライブか……