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いつも、その笑顔で
第6章 小さなクリスマスプレゼント
「あの曲…美咲さんを思って歌ってるのよね。蓮…」

「蓮の気持ちわかってるのに、どうして蓮と居るの?辛くないの?」

奈央とスタジオの外で話をする藍


「なんでかな…始めは、憎らしくて仕方なかったはずなのに…彼といると…いいところしかなくて…素直で暖かくて…きっと、美咲さんも、そんな蓮が好きなんだなって。」


「違うよ…美咲はね、蓮の全部を受け止めていたの…藍さんは婚約したから堂々と蓮と歩けるでしょ…美咲は違うから…売れ出して来た頃から、二人は隠れながらお互いの家行ったり来たり、何日も会えない日も続いた、美咲は、それでもしっかり蓮を支えてた。見つからないようにスタジオに入って差し入れして、健康面も気使って」


「かなわないわね…美咲さんには、悪いことしちゃったわ…」


「藍さん…」


「ライブが終わったら蓮にサヨナラするわ。」

「藍さん…」


「留学しようと思うの。このまま蓮と一緒にいても蓮は、私を愛してはくれない…」

「藍さん…それでいいの?蓮はどうするの?蓮だって、苦渋の選択して藍さんを選んだんだよ!!」

「それは、責任をとるためにでしょ?もう充分よ…外側は、私に合わせても内側は美咲さんでいっぱいなのわかるし。」

「藍さん…でも、蓮のこと好きなんでしょ?」

「奈央さんは、自分のこと好きじゃない人と一緒にいて自分だけが相手を好きで、そんな人と結婚できる?」


「それは…」


「私ね、蓮と婚約して、蓮を振り向かせようと、いろいろなことしてきた。けど全く無理だった…」


「藍さん……そっか…」


「卒業したら留学するわ」


「うん!!頑張ってね!!」




奈央は、藍を改めて格好いい女性だと思った
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