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いつも、その笑顔で
第6章
小さなクリスマスプレゼント
12月24日
会場は、溢れんばかりの人で埋め尽くされていた
控え室では、真新しい衣装に袖をとおす3人
「いよいよだな!!すげー緊張する。」
「うん。はぁ…」
「気合い入れっか!!」
3人が輪になり手を合わせ
「よし!!行くぞ!!おおぉ!!!」
ステージに上がる3人!!
会場は、割れんばかりの歓声と拍手…
カラフルなライトが3人を照らした。
遠く離れたテレビの前で、美咲もみていた
「蓮。」
母親も、静かに見ていた
そして、アンコールに、3人が現れた時
海斗がマイクを蓮に渡した
「次の曲は、ある女性が書いた詩を、アレンジして作った曲です。そしてボーカルは、俺と蓮。レッド初のバラードです、是非、みんなの心に残る…そんな風に願いを込めて作りました。そしてテレビの前の君に送ります……Dear.my.love…聞いてください」
静かに曲が会場に流れ…海斗の声が響く…
そして…最後のフレーズ………
美咲は、テレビの前で泣いていた。
「これ………私が書いた……の、この詩、でも…どうして…」
蓮の顔がアップになり、歌い始めた………
静まり返った会場に蓮の声が響いた…
蓮の声………やっぱり素敵だな……美咲は泣きながら聞いていた
「愛してる………ずっと……君を」
歌い終わり…
会場は、涙で溢れた……
ライブは、成功し、視聴率もかなりのものだった…
ライブ後のレッドは、慌ただしい毎日が続いた
インタビュー、雑誌撮影、モデル、テレビ出演…
そしてスポンサーの藍の父親が現れた
「スポンサーを降りる、それと、婚約も白紙に戻したい。」
「え!?」
マネージャーが声を荒げる
「いきなりどういうことでしょうか!?」
「そういうことだ、心配いらない、後任は、前のスポンサーだ!!話しはつけてある。」
「ありがとうございます」
「蓮…ちょっといい?」
蓮を呼び出す藍。