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いつも、その笑顔で
第7章 命
季節は春になった
美咲のお腹も立派に目立ってきた。
「美咲…産まれるまで安静にしてなきゃダメよ。」
「わかってるよお母さん!!」
最後の健診が行われ、順調だった
その頃、レッドはドームツアーの真っ最中だった
忙しい日々が続いていた
くたくたの3人だった
そんな時だった、ノリに電話が入った
母親が亡くなったと。
ツアーの真っ最中だった、ノリは迷った…
「楓…ごめんな…俺…行けない。ツアー半端にしたくない」
「お兄ちゃん…」
「ごめんな…」
「ノリ!!行けよ!!」
「ノリ…行けよ」
「ツアーなんか、またいつでもできるんだ、ノリ!!」
「みんなには、俺から説明するよ。早く行けよ」
「海斗………蓮……さんきゅ…」
ノリが、控え室を飛び出しタクシーに乗り実家に向かった。
海斗と蓮がステージへ向かった
海斗がマイクの前に立つ
「みんな、今日は、来てくれてありがとう、でも、今日は、3人で演奏ができなくなってしまいました。ドラムのノリの……母親が亡くなったと…知らせが来て、ノリは、戻りました。来てくれたみんなには、申し訳なく思ってます。突然のことで、僕らも動揺を隠せません…今は、みんなでノリの母親の冥福をお祈りしたいと思います。…………黙とう………」
静まりかえる会場…すすり泣く声………
「俺たち3人で1つなんだ!!だからノリがいないと演奏もできない、今日の…ライブは、中止にさせてくれ!! でも、今日の代わりにまたライブやるからな!!また、会おうな!!」
歓声が響いた。
「みんなありがとう………みんな!!愛してるぜ!!」
ライブは中止となり、二人は、マネージャーと共にノリの実家に向かった