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いつも、その笑顔で
第11章 そして
空港近くのホテルに部屋を取る美咲
「パパ…は?」
陸が美咲に聞く
「パパ…いたょ。」
さらに聞いた…
「あんなの!!パパじゃない!!」
つい、怒鳴ってしまった
陸が大声で泣き出した
「陸…ごめんね…」
強く抱きしめた
「陸…おばあちゃんとこ帰ろ」
航空券を取り次の日空港に向かった
なんの真相もわからないまま日本に帰ってきた美咲と陸
「美咲…おかえり。」
「お母さん、私、三年待ったんだよ。なのに…こんなことって…」
「ねぇ、美咲…三年もほったらかし、訪ねて行ったら女がいたなんて、母さんも少しがっかりしたわ。もう少し芯のある子かなって思ったのに。」
「お母さん。」
「美咲…あなたお見合いする気ない?」
「え!?」
「陸には、父親が必要よ…」
「お母さん、私…陸と二人で暮らす。ここ出て行きます。」
「美咲!!」
1ヶ月後美咲は、実家を出て陸と二人の生活をスタートさせた
幼稚園の手続きを終え、パート先のレストランに向かった
「あの明日からよろしくお願いします。」
「明日からなのに、挨拶に来るなんて、しっかりしてるな!!ん、よろしく!!」
店長の高瀬さんに肩を叩かれた。
次の日、陸を幼稚園に預け、レストランに向かった