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いつも、その笑顔で
第11章 そして
「えぇ!!美咲さんって母子家庭なんだぁ!!」
同じパート従業員の菜々が聞いて来たので答えた
「はい。」
「子供いくつ!?」
「3歳です」
「うち2歳よ!!今度良かったら一緒にプレイルーム行きましょ!子供遊ばせる、いい場所なのよ!!」
「はい!!ぜひ」
菜々とは、すぐに仲良くなった
仕事にも慣れた頃、研修最後の日高瀬に呼ばれ事務室に向かった
「失礼します」
「どうぞ!!研修ご苦労様でした。明日からネームも新しく変わります。それとカウンター業務を明日から教えますので。」
「はい。よろしくお願いします」
次の日から高瀬に付きっきりでカウンターを教わった。
「まだ少し顔が固いかな…緊張してる?」
「はい、少し…」
「普通でいいから。」
「はい、分かってるんですけど…」
「今日少し残って、練習してく?」
「いいんですか?」
「かまわないよ!!」
母親に電話をし、陸のことを頼み、閉店後カウンター業務を仕込まれた
「だんだん良くなってきた!!よし!!大丈夫。その調子。遅くまでご苦労様…帰ろうか、送るよ。」
「ありがとうございます」
高瀬の車に乗り込む美咲
ドッと力が抜け、ついうとうとしてしまった
「…ん?」
今………なんか……感触が……
目を開ける美咲
「あ!!私…なんで…っ…すみません…つい…」
「かまわないよ。」
「あの…今………何かしました?」
「ん?君の寝顔があまりに可愛いからキスしただけ。」
「え!?えぇぇ!?!店長!?」
「ごちそうさま」
「あの………」
「可愛いね…」
「帰ります!!降ります!!」
ドアが開き美咲が降りた
「おやすみ」
「おやすみ…なさい」
………キス…しちゃった