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いつも、その笑顔で
第13章 帰国
「今日は……どうしたの…っ…はぁ…ああっ…」
「…ああっっ…はぁ…」
「振られちゃったの?だから言ったのよ……あんな小娘やめなさいって……っ…んっ…はぁ…」
「うるさいっ…もう少しなんだ……っ…もうすぐ手に入る………はぁはぁ…はぁ…」
「どうせ、またポイ捨てでしょ?……その度にかり出されたら私ももたないわよ…ふふっ…」
「…今回は……違う…本当に結婚したいと…本気で思ってる…んだっ…」
「なんですって!!…それで、よく私が抱けるわね!!ふざけないで!!」
オーナー室のソファーの机の上で重なる高瀬と相田…
相田が高瀬から離れ、身支度をする
「やっと、私の役目も終わったってわけだ!!」
「志保!!君とは別れるつもりはない!!」
「へぇ…結婚しても私は…あなたに良いように使われるわけ?」
「違う…」
「私もさ…そろそろ先を考えなきゃいけない年になってきたのよ!!こんな関係、疲れきったのよ…」
「志保!!離れないでくれよ!!」
「あなた…も、いい加減落ち着きなさいよ」
「………そうだよな…」
「帰るわ…」
「送るよ…」
「大丈夫よ、そんな相手いくらでもいるから…じゃね…私たちもそろそろ潮時ね…さよなら」
相田が出ていく
一人残された高瀬…
そして……
たまたま忘れ物をした菜々が偶然にも…オーナー室から漏れた声が気になり覗いてしまったのだ…
足早に逃げるように帰る菜々………
信じられないことを見てしまい…動揺していた