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私達が人間を辞めた日【外伝】 寿~孤独な支配者~
第3章 蝕み
「ねえ...いい加減言われる前に行動したら?」
麗奈はリビングのソファーに腰掛けワインボトルを直接煽ると、煙草の煙を吐きながら、麗奈の前に立ち尽くす俺に気だるそうに言った。
その言葉の意味はわかっている...なぜなら...もう五年も...10歳の頃からされている行為をするのだから...
俺は頷き...麗奈の不快な笑みで見詰められながら、服を脱いでいく...
貧弱な体が露になり、全ての服を脱ぎ捨てて俯く俺の下腹部を眺める麗奈...
「相変わらず体のわりに立派なモノ持ってるねー。あの頃はあんなにちっちゃかったのに」
俺の下腹部を見て頬を染めてニヤける麗奈は、自分の衣服を雑に脱ぎ、下着姿でソファーに腰掛け直す。
そして俺を見下すような視線を浴びせ、素足を差し出す...
「ほーら...優真君の好きな私の足だよー...いつもみたいに舐めなさぁい?」
好きなはずが無い...10歳の時に麗奈に写真をネタに脅され...当時意味不明だった性行為を強要されてから、麗奈は俺を玩具に...いや、歪んだ性欲処理の道具にしている。
それでも...和雄に相談したところで何にもならないし、そもそも母の写真を持っていたとバレたら絶対に処分されてしまう...